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「…お兄ちゃん……まだ…いる?」
「おう…誰かさんの投げてきたハサミが顔を掠ったおかげで腰が抜けちまった…」
軽く冗談を混ぜつつ答える、顔を掠ったのはほんとだけどな
「す、すいません…ハサミはやり過ぎました…」
申し訳なさそうな声だ、なんか俯いているのが目に浮かぶな
「気にすんな、んでどうした?」
「ちょっと考えてみます?」
「ん?何を?」
「だから!その…お兄ちゃんと付き合うのを…」
「マジか!!?」
よっしゃあああああ俺ナイス!!俺最強!!!!
「か、勘違いしないでください!!まだ兄妹で付き合うのはいいことだと思ってません!!」
俺は『なんだよ…』と言いながら肩を落とす
「でも…お兄ちゃんが私を幸せにしてくれるって言うのは期待してみたいです…」
「おおおおおおう!!任せろ!!よっしゃあああああ!!頑張るぞおおおおお!!」
俺は立ち上がり気合いを入れて風呂場へ向かう、もちろん明日から頑張るためにとっとと寝るためだ
「あ、お兄ちゃん待って!!」
振り向くてかなみの部屋からかなみが顔を覗かせていた
「どうした?」
「明日…ちゃんと起きてくださいね?寝坊したら先に学校行きますからっ」
「任せろ!」
こうしていつもの日常が戻ってきた…
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