遥かなる戦いの詩

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遥かなる戦いの詩

「彼らの力を恐れるあまり、異世界へ追放する・・・・貴様らは、恩を忘れたのか!?」 石造りの建造物の中で、一人の青年がその語気を強めながら、周りの老人達に訴えかけた。 「ブランシュタイン!!口を慎め!!・・・・・いかに、奴らが英雄と言える功績を立てたと言え・・・・・世界をどうかしようと思ってしまえば、出来てしまう力を彼らが既に持ってしまったのだぞ!?」 険しい剣幕の老人がそう言って、一人だけ反論を続けていた青年、ブランシュタインを見た。 「だからと言え、彼らを追放する理由は・・!」 「そうだ!確かに彼らは、英雄だ・・・・だが、いつ心変わりをしてもおかしくない!」 老人がブランシュタインにそう言い放ち、議会はブランシュタインを省くように彼らの追放を決定した。 「・・・・・・」 ブランシュタインが、悔しそうにその場を後にした。 「すまない友よ・・・・・人間は・・なんと愚かなのだろうか」 この日、ジャングルにあるまだ新しい塔から、7人の英雄がこの世界から姿を消した・・・
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