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『父上、兄上、トーマ・・・・・ジェラール様は、素晴らしいお方です・・・・・・きっとあの方が世界を平和にしてくれるでしょう・・・・・どうか、安らかにお眠り下さい』
ソフィアがベア達を伴って、フォーファーへ戻った。
(アバロン帝国)
数週間の旅を終えたジェラールが、アバロン中の民が、歓声をあげる中を歩いていた。
「陛下、お帰りなさいませ!・・・・・・・ご無事で何よりです!」
「留守の間、ご苦労だった」
ジェラールがそう言って、大臣の労をねぎらう。
「身に余るお言葉、大変光栄です・・・・・・ところでジェラール様、ベア殿達の姿が見えませんが?」
あたりを見回しながら、大臣が不思議そうにジェラールに尋ねる。
「ああ、そのことだな?・・・・・宮殿で、カンバーランド地方の話しと一緒に話そう」
ジェラールがそう言って、城に戻った。
(アバロン宮殿)
「ふぅ・・・・・・・やはり、アバロンは落ち着くなぁ・・・」
ジェラールがリラックスした表情で、大臣を見た。
「話しの前に、大臣・・・・・フォーファーの街で学校と言う施設を見た」
ジェラールが大臣に、学校の話しをし始めた。
カンバーランドの内情が知りたい大臣が、早く話しを切り出したそうに、ジェラールの話しを聞いた。
「・・・教育システムが・・・大臣、聞いているのか?」
「は、はい!」
「だから、アバロンにも優秀な人材を集めて、高等教育を行う大学を設立したいのだ・・・後、術の研究所もな・・・・どれぐらいかかりそうだ?」
ジェラールが大臣に、見積もりとを尋ねた。
「そうですねぇ・・・・軽く200万クランですかね?・・・・完成には、しばらくかかりますが・・」
「予算には余裕がある・・・じゃあ、頼んだぞ」
「はい、さて・・・・・」
大臣が急かすように、ジェラールを見る。
「?・・・・・ああ、すまない・・・本題だ」
ジェラールがそう言うと、大臣にカンバーランドに起こった内乱を話した。
「なるほど・・・・バックに、七英雄が・・・」
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