カンバーランド王国

31/37
前へ
/408ページ
次へ
『父上、兄上、トーマ・・・・・ジェラール様は、素晴らしいお方です・・・・・・きっとあの方が世界を平和にしてくれるでしょう・・・・・どうか、安らかにお眠り下さい』 ソフィアがベア達を伴って、フォーファーへ戻った。 (アバロン帝国) 数週間の旅を終えたジェラールが、アバロン中の民が、歓声をあげる中を歩いていた。 「陛下、お帰りなさいませ!・・・・・・・ご無事で何よりです!」 「留守の間、ご苦労だった」 ジェラールがそう言って、大臣の労をねぎらう。 「身に余るお言葉、大変光栄です・・・・・・ところでジェラール様、ベア殿達の姿が見えませんが?」 あたりを見回しながら、大臣が不思議そうにジェラールに尋ねる。 「ああ、そのことだな?・・・・・宮殿で、カンバーランド地方の話しと一緒に話そう」 ジェラールがそう言って、城に戻った。 (アバロン宮殿) 「ふぅ・・・・・・・やはり、アバロンは落ち着くなぁ・・・」 ジェラールがリラックスした表情で、大臣を見た。 「話しの前に、大臣・・・・・フォーファーの街で学校と言う施設を見た」 ジェラールが大臣に、学校の話しをし始めた。 カンバーランドの内情が知りたい大臣が、早く話しを切り出したそうに、ジェラールの話しを聞いた。 「・・・教育システムが・・・大臣、聞いているのか?」 「は、はい!」 「だから、アバロンにも優秀な人材を集めて、高等教育を行う大学を設立したいのだ・・・後、術の研究所もな・・・・どれぐらいかかりそうだ?」 ジェラールが大臣に、見積もりとを尋ねた。 「そうですねぇ・・・・軽く200万クランですかね?・・・・完成には、しばらくかかりますが・・」 「予算には余裕がある・・・じゃあ、頼んだぞ」 「はい、さて・・・・・」 大臣が急かすように、ジェラールを見る。 「?・・・・・ああ、すまない・・・本題だ」 ジェラールがそう言うと、大臣にカンバーランドに起こった内乱を話した。 「なるほど・・・・バックに、七英雄が・・・」
/408ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加