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「ああ、この分だと・・・・・ヤウダ地方とか他の地方にも七英雄が、息を吹き込んでいる可能性が高いな・・・・・」
ジェラールが溜め息をついた。
「しかし、ジェラール様・・・・・ベア殿達を向こうに置いてくるにしても・・・・人数を割きすぎに御座いませんか?・・・もしジェラール様の御身に・・・・・・」
「それはソフィア殿も同じだ・・・・・・七英雄との戦いに備える為にも味方は、必要だ!・・・・・」
ジェラールが毅然とした態度で、大臣を見た。
「・・・しかし、ジェラール様がいなくなっては、カンバーランド地方の再建も・・・・」
「伝承法がある・・・・私の後継者は、意志の強い者が引き継ぐ」
ジェラールが大臣に、そう言う。
「ジェラール様無礼を承知で申し上げます・・・・・いくら伝承法があると言え・・・・・もう少し慎重に動かれる事もお考え下さい・・・・・すぐに、アバロンの人的資源は底をつきます!」
大臣がジェラールに進言する。
「ああ、大臣の言うとおりだ・・・・・私もその辺は、わきまえているつもりだ・・・しかし、カンバーランド王国の復興には、ソフィア殿の力が不可欠だ・・・」
「そのあたりをわきまえておいでなら、私は何もいいませぬ・・・・しかし」
渋々納得した大臣が、まだ何かいいたげにジェラールを見る。
「ああ、わかっているよ・・・七英雄にばかり気を取られていられないからね・・・」
ジェラールがそう言って、顔を引き締め立ち上がった。
「何人か連れて、ルドン鉱山に行こうかと思う・・・・・」
「国内情勢は、今のところ、カンバーランド地方の援助を除いて・・」
「ああ、可能だな」
ジェラールがそう自分が、国を空けても大丈夫と判断した。
「それから・・・・・ジェラール様、そろそろ本当にご結婚もご検討下さい・・・・」
大臣が真顔のまま、ジェラールに進言する。
「・・・考えておく」
ジェラールが、頷きながら兵の詰め所へ向かった。
(詰め所)
「バイソン、元気にしているか?」
ジェラールがそう言って、重装歩兵隊の頭目バイソンを見た。
「ジェラール様!はい、お陰様で人材も粒ぞろいがあつまり・・・」
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