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「ジェラール様、俺は絶対について行きますよ!」
ヘクターがそう言うと、ジェラールに敬礼する。
「ああ、助かるよ・・・・・後、ヘクター、バイソン、アリエス以外に誰を連れて行こうか迷っているのだが・・・・・・ヘクター、意見はあるか?」
ジェラールがヘクターに尋ねる。
「アバロンが余り手薄にならない人選で・・・・・・考えると・・・・・・・キャットを薦めますよ」
ニヤリと笑いヘクターが、ジェラールにキャットを薦めた。
「キャットを?」
思いもよらない人名に、ジェラールがヘクターにそう尋ねた。
「ええ!アバロンにいてもいなくても、変わらない、むしろいない方が、アバロンの為!・・・・・・・・やかましい奴をしばらくつれ、街を静かにしてやるのもいいですし!」
「・・・・・」
がっかりするような理由に、ジェラールが思わず額を抑えた。
「ははは・・・・・・・すいません、冗談です」
「冗談は、顔とサイフの中だけにしてくれ」
バイソンが呆れ気味に、そう言い放つ。
「・・・・」
ジェラールが人選を間違えてしまっただろうか?と若干、迷いながらヘクターを見た。
「まぁ、真面目な話し・・・・・・・・・鉱山には・・・・・・確か侵入者を捕まえる為の罠があった筈です・・・・・キャットがいれば、役に立つかと」
ヘクターがキャットを推薦する根拠を、ジェラールに答えた。
「ヘクター、よく知っているな?・・・・・・罠なんて・・・・俺は、初耳だ」
「確かに・・・・・・・キャットなんて人選は、私も思い付かなかったし、そうならば適任だと考える」
ジェラールとバイソンが、ヘクターの人選に納得した。
「まぁ、ジェラール様自ら鉱山に足を運ばなくても・・・・ジョン達に任せて大丈夫かとも思うんですがね」
ヘクターがジェラールを見る。
「ああ、その通りだ・・・・・しかし、ルドン鉱山や周辺の様子を見ておきたいのだ」
「さすが、ジェラール様・・・・・・」
「早速、私はアリエス、エメラルドのどちらかを連れて参ります」
バイソンがジェラールに、敬礼してから、宮廷術士の詰め所へ向かった。
「じゃあ・・・・・・・私は、キャットの所に話しにいくかな?」
「お供いたしましょう」
ヘクターがそう言って、ジェラールを見る。
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