カンバーランド王国

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突然、ジェラールから本題を話され、キャットが目を点にした。 「あの・・・・・・・・・調査とかは、わかるんですが・・・・・・旅と言ったら、陛下も来られるんですよね?」 「そうだよ」 ジェラールが、普通に答えた。 「いやありえません!だって、ジェラール様も行かれるのなら、帝国からよりすぐりを同行させないと!・・・・・・・・私は、戦力になりませんし!」 キャットが慌てながら、納得できずにジェラールを見た。 「どうして私なのですか!?」 「いてもいなくても、アバロンに対した影響が無い奴って、事でお前なんだよ・・・・・・・・・・あ、いなかったら、アバロンの街がややクリーンになるか?・・・・・あはは」 ヘクターが笑いながら、キャットに適当な理由を説明した。 いつもは、キャットにからかわれているため、こういう貴重な機会が楽しくてたまらないのだ。 「む・・・・」 さすがのキャットも、あまりに失礼な物言いをされ、不機嫌そうに頬を膨らませた。 「まぁ、確かにヘクターさんなんかは、いなくなったら影響あるもんねぇ・・・・・・・ネタ的に」 「ぐむっ!?」 反撃を食らったヘクターが、言い返せずにキャットを見た。 「素直に説明してやれよ・・・・・・・今回の任務は、キャットの得意分野なんだよ」 見かねたジェラールが、キャットに説明をした。 「どういうことですか?」 「実はルドン地方にある、宝石鉱山を調べて帝国の財源にしようと考えていてな・・・・・聞くに中には、罠がたくさんあるらしい・・・・・・・・」 「なーるほどね・・・・・・・・それなら納得」 キャットがにっこり笑い、ジェラールを見た。 「来れるだろ?・・・・・・どうせ暇だろ?」 よせばいいのに、またもヘクターがキャットにちょっかいをかける。 「30クラウンしかなくて、酒も飲めずデート代すら、出せないから出歩けずに暇を持て余してるヘクターさんには、負けるよ~」 「!!・・・・・・・」 どうやら、舌戦はキャットの方が、数倍上手のようで、ヘクターが次第に黙ってしまった。
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