カンバーランド王国

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「まぁとりあえず、来てくれるかな?」 「別にいいよ」 キャットが笑いながら、ジェラールの要請に快諾した。 「良かった」 ジェラールが微笑みながら、キャットの承諾をもらった。 「むしろ、コイツにわざわざジェラール様が、出向かなくても・・・・」 「むむ・・・・・・まぁ、ヘクターさんで十分かもね」 「俺はこう見えて、頭目なんだよ!」 またまた、ヘクターとキャットの舌戦が再燃仕掛ける。 「でも、キャットは家臣という訳じゃないからね・・・・・・・・やはり、私が出向くべきだよ」 「さっすがジェラール様!愛してる!」 あまりにも、紳士的なジェラールに、キャットが無礼としりつつも、ジェラールに猫のようにすりよった。 「あのさ、お前ジェラール様は、皇帝なんだから・・・・・・」 「構わないよ」 ジェラールが爽やかに笑いながら、二人を見た。 「じゃあ、キャットは出発に備えていてくれ・・・・・・・・・必要なものは、支給するから」 「有難うございます・・・・・・謹んで、陛下にご同行させていただきます」 キャットが礼儀正しく、ジェラールにひざまずいて、要請を承諾した。 「有難う、よろしく頼む・・・・・・・・決まったら、宮殿に呼ぶから」 「了解しました」 ジェラール達が、キャットに見送られながら、宮殿へ戻った。 「そういえば、結局酒場に行かないで話しがついちまいましたね・・・・」 「そうだな・・・よし、今後の予定もあるしな・・・・ヘクター、私の自室で良ければ酒を出そう」 ジェラールが笑いながら、ヘクターに提案する。 「緊張しますんで、謹んで辞退を」 「そうか、残念だ」 ジェラールが頭をかきながら、ヘクターと宮殿に戻り、準備に取りかかったのだった。
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