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ジェラールがそう言って、みんなを見た。
「前線や実戦経験の少ない、パーティーだが・・・・・・それぞれが役割を果たせば、今回の任務は容易い筈だ」
ジェラールがそう話すと、みんなが頷いた。
「ヘクターの推薦だ・・・・キャット、期待している・・・・罠は頼んだぞ」
「光栄にございます」
キャットがそう言って、ジェラールにお辞儀をする。
「ヘクター、アリエス、バイソンは勿論モンスターだ」
「ベアに負けない働きを見せましょう」
「身命を尽くします」
「オフェンスは、任せてくださいよ」
ヘクター達がそう言って、ジェラールを見た。
「ああ、期待している」
ジェラールが王座に、腰をかけた。
「さて、本題だが・・・・・みんなは、かくクラスの頭目だが・・・・・自分の後がまはしっかり用意したか?」
「バッチリです」
「私の優秀な後輩に、任せました」
バイソンとアリエスがそう答え、ジェラールを安心させる。
「では、各自解散だ・・・・・明日の明朝にでもルドン地方へ向けて出立だ」
ジェラールがそう言って、みんなを解散させた。
(ティファール)
明朝に、アバロンを馬車で発ったジェラール達は、昼過ぎにティファールについていた。
さびれた雰囲気が、印象的な古い街だった。
『ここが・・・・・母上の・・・・・』
ジェラールが複雑な面もちで、辺りを見渡した。
「ジェラール様、情報あつめに酒場でも行きますか・・・」
ヘクターがとりあえず定番となった提案をし、ジェラールを見た。
「ああ」
ジェラールが、酒場に入った。
(酒場)
「おや?いらっしゃい・・・珍しいね・・」
マスターが初めてみる客である、ジェラール達を見た。
「ああ、旅の途中でな・・・・かつてのルドン鉱山をみたいと思って・・・・・・」
ジェラールがそう言うと、マスターに何か飲むものを頼む。
「ルドン鉱山?・・・・ああ、あそこね・・・モンスターだらけの危険な場所だよ」
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