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マスターがジェラールに説明をする。
「しかし、閉鎖されてからそれなりにたつし・・・・・・・・行くなら、気をつけてな」
「あんがとよマスター!」
「おつりは、いい・・」
ジェラールが、親切に話してくれた礼もかねて、マスターに多めにクラウンを渡した。
「お、お客さん太っ腹だねぇ!へへ、あんがとよ」
「ああ、それではまた」
ジェラール達が、酒場を後にした。
(宿屋)
「ふぅ・・・・・うかつに、ルドン鉱山に入り込まない方がいいかも知れないな・・・・」
ジェラールがそう言って、みんなを見た。
「確かに、罠やモンスターがいると考えると・・・・・・・」
「それだけじゃない」
「え?」
ヘクターが首を傾げた。
「住民の様子ですね」
「その通りだバイソン・・」
住民達に、不自然さを感じていたらしく、ジェラールとバイソンが互いに顔を見合わせた。
「確かに、町の様子からして・・・・・何か裏がありそうな感じがします」
アリエスもまた、町の様子に言いようのない不信感を感じていた。
「・・・・・なんだかわからないが、帝国に対して、変に友好ぶりをアピールしているように見える・・・」
ジェラールがそう言って、みんなを見る。
「・・・今、キャットに町の様子を探って貰っているが・・」
「ヘマをこかなきゃいいですがね・・・・」
ヘクターが溜め息混じりに、そうジェラールを見る。
「ジェラール様・・・・・帝国には、ティファールの帰順について何か・・・・・・・」
「・・・・・いや、反応が変わって来ている程度にしか聞いていない・・・・・アバロンに帰順・・・・唐突すぎる・・・・」
「・・・ジェラール様、一旦ひかれては如何ですか?・・・・」
アリエスがそう提案して、ジェラールを見る。
「町の様子も変ですし、情報も少ない・・・・ならば、一旦ひいて情報を・・・・」
「情報と言っても・・・・・大臣殿が奮闘して集めた情報以上に、何か得られるかねぇ・・・?」
ヘクターが溜め息混じりに、そう呟いた。
「私は・・・考えすぎかも知れないのかな・・・・・・・」
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