告白

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「隣、良いかしら?」 「あ、はい。どうぞ。」 結衣さんの言葉で現実に引き戻される。 「ありがとう。」 彼女は僕の隣の席に移動する。 「こっち向いてもらえる?」 「はい、わかりました。」 言われなくてもそうしようとしたけど、わざわざ彼女がそう言ったのはそれだけ重要なことなのだろう。 生徒会を辞めてほしい、とか? 有り得そうで怖い。 そんなことを思いつつ彼女の方を向く。 改めて彼女を眺める。 腰まであるたっぷりとした長い髪。 綺麗な睫毛。 吸い込まれそうな漆黒の瞳。 ぷっくりとした紅い唇。 出るところは出て、そしてそれ以外は引き締まっている身体。 肌は雪のように白い。 「やっぱり結衣さんはすごく綺麗ですね。」 思わず口から出てしまうほど、綺麗な女性だった。 「え…!」 それを聞いた彼女は見るからに動揺した。 「えっと……あ、ありがとう。でも、今は大事な話があるから置いといてくれるかしら?」 「あ、ごめんなさい。」 「ううん、良いのよ。」 コホンと彼女は咳をひとつした。
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