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「じゃあ本題に入るわね。」
「あ、ちょっと待ってください。」
「あ、ごめんなさいね。急かしちゃって。どうぞ。時間はたっぷりあるし。」
「はい。では遠慮なく。」
僕は大きく深呼吸をする。
何度も何度も。
丁寧に。
次に何を言われても挫けてしまわないように。
「はい、オッケーですよ。」
「そんなに念入りにしなくても良いのに……。」
結衣さんが苦笑する。
しかし、今の僕にはこれくらい必要だろう。
心臓は緊張で張り裂けそうだ。
「じゃあ話すわね。」
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