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しかし、それはもう昔の話だ。今や、誰もが使える力だ。
十五年前、南極にぽっかりと穴があいた。直径百メートル程の大きな穴だ。
そこから、莫大なエネルギーを持つ粒子が世界へと放出された。
その粒子は、マナ粒子と呼ばれるようになる。
初めは危険視されたが、人体に危害がないのが確認されると研究の対象になった。
そしてその研究は世界に衝撃を与えた。
それこそが、"魔法"だったのだ。
マナ粒子からエネルギーを取り出し"電気"の状態にした。
ある時、研究員が誤って電気の状態にしたものに触れてしまった。
その時、なんと魔法のような現象が発現したのだ。
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