さくらんぼオマケ

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「そんな事より、誰とするのかが、重要なんだろっ」 「え?」 小山の目が驚きに見開かれる。 だってさ、俺と、ってのが重要なんじゃないの? 「お、俺は、もし下手だって、お前としか…」 迂濶にも感情が高ぶって、声が震えてしまった。 ちが…、こうじゃなくって、これもバシって言ってやりたかったのにっ。 絶対変な顔をしていると思って俯くと、強い力で腕を握られ引っ張られる。 「え、ちょっ!」 無言の小山に引っ張られたまま廊下を歩き、やっと腕が離されたのは、俺らがさっきまでいた楽屋だった。 他のメンバーはまだ帰って来てなくて、6人にあたえられた楽屋がとても広く感じる。 「小山、どうし…」 「やっぱりさ、シゲは上手いよ」 「だからっ!」 黙っていたと思ったら、小山が俺に近づいて、そんな事を言い出す。 伝わってないのかとチクリと胸を痛ませていたら、いつの間にか壁際に追い詰められた形になっている事に気が付き慌てる。 なに?この体勢?? 小山の腕が両サイドに?? 困って小山を見上げると、何故か少しだけ頬の赤い顔と目があった。 「…シゲって、キスしたくさせるの、すげーうまいね」 「へ?」 言われた意味を理解出来ないのに、心臓は飛び跳ねる。 だから、戸惑ってじっと小山を見つめると 「うん、シゲだから、こうなるんだね」 って、ふにゃっと目を細めて笑われて、更に心臓が煩くなった。 段々近づいくる小山の顔。 段々、熱を持つ俺の体。 逃げ場なんか無くて、反射的にぎゅうっと目を瞑ると「やっぱり上手いわ」なんて、苦笑混じりにボソリと呟く声が聞こえた。 君とだから、 それが大切 END
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