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私の名前は狩野 緋桜(カリノ ヒオ)
18歳
高校を卒業してから就職した。
「狩野ー、もう上がっていいぞ」
私の勤める雑貨店の店長の声に私は はーい と答え、店内にある時計を一瞥した。
21:02
骸骨のモチーフが施されたデジタルクロックにはそう映されていた。
-やっぱ店長、残業はさせないんだな
私は「ふっ」と苦笑した。
帰る準備を済まし店を出ると、薄紫の背景に青紫のペンキで『forgotten“n”』と書かれた看板が目に映った。
それは私の勤め先の看板以外の何でもないのだが…
「『暴力的』…ねぇ…」
思い返してみると、この看板があったからこそ今の私がいたりする。
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