1人が本棚に入れています
本棚に追加
「捕って喰わないけど祟るよね」
「え、ちょ。千夜ちゃん」
「それで何人の男が……」
「何人て、そーんなに祟ってへんよ」
「フフッ、そうね。でも、瀬田君は?」
「ウチの祟りくらいで終わる男がヤワやん」
何か話題の軸が違い過ぎて、ついていけない。今日はこれを飲んだら帰ろうか、と考えながらグラスを傾ける。
「駒井さんとかは来ーへんの?」
「今夜は半月だし、多分来ないかな」
「えー。しょーもなー。あっ、エサの兄さん、グラス空きそうやんかー。一杯おごるわ! 千夜ちゃん、エサに同じのんね」
「エサ言うな」
なんか逃げられそうにない。そう確信した。
最初のコメントを投稿しよう!