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「あの岩って退けようとした作業員が死んだりとか噂のある……」
「うん。でも、しゃーないやん。発破でどかーんいかれるなら、やらなしゃないやん」
ずいぶん乱暴な話だが、たしかに爆破されるなら抵抗するだろう。
(というか、殺したことは否定しないんだ)
「カナさんと千夜さんはどこで知り合ったの?」
「カナは大学の同期です」
「大学?」
「大学入ったら吸血鬼おるからびびったわ」
「私も歳を三桁サバよんでる人がいてびっくりした」
会話が斜め上過ぎて、また外れそうになる。
「神様が大学?」
まず、そこが理解できない。
「いやいや、人間の知識は馬鹿にできへんねんで。ホンマに。ウチも大学三回目やけど、また行きたいもん」
そして、またいたずらっぽくニヒヒと笑う。
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