喋れないからなんだ

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二人は自分の名前を探す。 自分の周りでは自分の友達と同じクラスになって喜んだり、別々になってお互いを慰めあったり、興味がなさそうに自分の場所を確認するだけで立ち去る者がいたりと、さまざまな反応が見られる。 カリシアも、自分の名前を探す。 ちなみに、この学園のクラス分けは完全にランダムだ 自分や、他の『貴族達』は前は運よくみんな一緒のクラスだった。 その貴族の一人、リゾットが自分の名前を見つけたようだ 「私はBみたい~」 リゾットはBのようだ、自分もBを探してみる・・・・・。 「む・・・カリシアの名前はBに無いね・・・」 先にそれに気付くリゾットあガックシと肩を落とす 「(まぁ、前は俺達が固まってたから流石に今回は細工があるだろ)」 「まぁね・・・でもねぇ~・・・ランダムなんでしょ?納得いかない!」 掲示板に向かって指を指しながら怒鳴るが、相手は無機物、意味がないのは確かだ 「おやおや、怒鳴る声が聞こえると思ったらリゾットじゃないか」 二人の後ろから声が聞こえた。
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