喋れないからなんだ

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こんなに話すのは久々だ あいつらでもこんなに話さない リゾットは・・まぁ、別だが、シルバなんて口を開けば俺の悪口、もう一人のやつなんて無関心だからな 新しくできた友人、ロックとは仲良くやっていけそうだ 女癖悪いが 「っと、カリシア、もうそろそろじゃね?」 「(行くか)」 「おう」 見渡せば既に何人かは教室を出て講堂へ行ったようだ ロックと教室を出ると、Bクラスからリゾットが現れる 「カリシア~!!」 手を振ってこっちに走ってくる 「(リゾットか、どうした)」 「いや、一緒に行こうかなって・・・・カリシアもさっそく友達出来たみたいだね」 「はじめまして、ロックです!良ければ今日、終わったらカフェでも・・・」 そこまで言うとカリシアがロックを首根っこをつかむ 「(気をつけろ、こいつはナンパ癖がひどい)」 「あ・・・あはは・・・」 流石のリゾットもこれには苦笑い 「(そういうリゾットも、さっそく出来たようだな)」 「あ、うん!!紹介するよ!!」 そう言ってリゾットの後ろに隠れている女の子がリゾットに押されて出てくる かなり小さい、150もないのじゃないか なにやらもじもじと、頬を染めている。 なかなか初々しい 「あ、あの・・・ぼくの名前は『シャル=アポカル』と言います・・・」 そういうとリゾットの後ろに隠れてしまう 「は、恥ずかしい・・・」 「はいはい、シャルちゃん、頑張ったね」 そう言ってリゾットはシャルの銀色の髪を撫でてやる 髪の毛は長く、腰なんかも余裕で超えている、しかも、リボンなんかも肩のあたりで一旦縛っており、そこでまた広がっている 「シャル=アポカル、身長138㎝」 何やらロックが喋り始める というか、138㎝しか無いのか
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