喋れないからなんだ

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教室に戻り、リゾット達と別れる。 「いやー・・・よく寝た」 ロックは隣で大口を開けながら欠伸をする 「(30分も無かったぞ)」 「寝た雰囲気を味わいたかったの!」 それは笑って言うことではない 席に着き、仕事をしながらロックの話に相槌を打つ しばらくすると、ガラガラと教室の扉が開かれた 入ってきたのは男性、何ともやる気がなさそうで、服もきちんと着ていない感じだ・・・Yシャツも出ている・・・まぁ、この辺は良いだろう 「おーい、席に着け」 やる気がなさそうにいう先生 皆は先生に気づくと席に着き始める 「ん、欠席は・・・なしっと・・・」 初日に流石に欠席になる人はいないだろう 出席簿を書き終えると、先生はチョークを取り出し、黒板に名前を書き始めた 「『ユレン=カグレ』だ、1年間よろしくな、何か分からないことがあったら俺に言ってくれ、ある程度の事は答えられる。因みに俺は教師がメイン職じゃない、だけどなるべく他に迷惑かけないように努めるからな」 見た目によらず中身はしっかりしてるようだ 声はやる気がないが 「因みに、余談だが、普段は『騎士』をしている、だから俺の担当教科は『武術』だ」 その後、先生は「後は特に連絡はない、今日はこれで終わりだから帰って良いぞ」という言葉で皆が散って行った
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