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「・・・・『呪い』か・・・」
男の頭に、先祖に伝わるあることが過った
今では昔話で聞かされる
『魔女と4人の英雄』
その語られていない裏の話を
魔女は倒れる前に、一つの呪いを残しました。
1人だけそれに気付き、3人を庇いました。
4人の貴族のうちのリーダーでした。
魔女は言いました。
「おまえに『呪い』をかけた。喋れなくなる呪いだ。私が死んでも、また『私』が生まれ変わる日、おまえの子孫は喋れないだろう、『魔法』も、つかえないだろう」
そう言って魔女は燃えて消えました。
「・・・・『魔女』の復活か・・・」
落ち着いて眠りに入った息子を抱きながら呟く
妻は心配そうな顔を男に向ける
それに気付いた男は優しい笑みを零し、妻の頭を撫でる
「大丈夫だ、この子は強く生きる、強く、だれよりも強く・・・・」
外は先ほどまでの雨とは違い、晴れた夜空が大地を照らす。
星々と月がまるで『英雄』の誕生を祝福するかのように・・・。
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