プロローグ

4/4
前へ
/42ページ
次へ
「・・・・『呪い』か・・・」 男の頭に、先祖に伝わるあることが過った 今では昔話で聞かされる 『魔女と4人の英雄』 その語られていない裏の話を 魔女は倒れる前に、一つの呪いを残しました。 1人だけそれに気付き、3人を庇いました。 4人の貴族のうちのリーダーでした。 魔女は言いました。 「おまえに『呪い』をかけた。喋れなくなる呪いだ。私が死んでも、また『私』が生まれ変わる日、おまえの子孫は喋れないだろう、『魔法』も、つかえないだろう」 そう言って魔女は燃えて消えました。 「・・・・『魔女』の復活か・・・」 落ち着いて眠りに入った息子を抱きながら呟く 妻は心配そうな顔を男に向ける それに気付いた男は優しい笑みを零し、妻の頭を撫でる 「大丈夫だ、この子は強く生きる、強く、だれよりも強く・・・・」 外は先ほどまでの雨とは違い、晴れた夜空が大地を照らす。 星々と月がまるで『英雄』の誕生を祝福するかのように・・・。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加