memory.1

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「もう、全然片付けてないじゃない…」 部屋中に置かれた封を切っていないダンボールを見て溜め息をつく彼女 片付けが終わっていないのには理由がある 早朝から荷物を運び込み、直ぐにに住所変更をしに向かったのだが、役所が意外に混み合っていた為に時間が掛かってしまい、ついさっき帰宅したばかりだったからだ。 けれど、僕はかなりマイペースで、彼女の態度も何となく分かる 因みに自分でもその事は理解しているつもりだ 仕事の時に先輩や上司にマイペースだと偶に言われる 「まぁ、二人ですれば直ぐに終わるでしょ」 彼女は天使のように無垢な笑顔を浮かべるとダンボールの封を切り始める それを見て僕も作業に取りかかるのだった
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