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「うん。またね。待ってるから。」 桜が舞う季節。私たちは、約束をしました。 <またここでいつかの桜の季節。> それから10年たちました。 まだ私の病気は治りません。 前よりひどくなりました。 もう疲れたな。 最後に鬼太くんに会いたかったです。 ピッピッピッピッピッピッ 部屋に響く無機質な音。 「歌威っっ!!」 最後に歪んで見えた顔が君の顔だと信じたい。 ピーーー END
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