レモンの蜂蜜漬け

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少しの不安を感じた剛流は翔太に 聴こえるように呟く。 「親からだよ。連続6件。」 「6件? 剛、ちょっと電話してみろよ。」 翔太が反応したのを確認して、 その場で電話をしてみる。 10コールしたあと、留守電に切り替 わってしまった。 「剛流? 留守か? なにかあったんかな?」 翔太が先に心配してくれたおかげ で、落ち着くことができた。 「別にたいした用じゃないだろ。 また明日な。」 剛流はエナメルバッグを肩にかけ、 「おつかれ~。」と、言うと、 みんなに背中を見せた。
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