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バスに揺られて、
見馴れた景色が近づいてくると、
お腹がすいていることを思い出し
た。
腹減ったなぁ。
母さん昼飯は用意してくれてある
んかな?
そよ風公園前の停留所で降りて
傘を差す。
貝殻滑り台に寄り道をして、
彩音がいないことを確認すると、
剛流は、そのまま、家に帰った。
「ただいま。」
いつもより大きな声で言ってみる
が、家の中に誰もいない。
エナメルバッグの中から洗濯物を取り
出すと、食パン2枚を焼いて、
テレビを観ながら食べていた。
明日の天気予報は晴れか…。
朝練やれるかな。
しばらくすると、
テーブルの上に置いた携帯がバイブ
の音と共に動き出した。
固い物の上に置いたバイブの音は
異常に大きくて、
剛流はビクッとさせられる。
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