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「で、これが昨日言ってたカードなんだけど・・・」
「……確かに何も書かれてないね。不良品かな?」
「うーん、どうだろ・・・」
悠真は不良品ではないかと推測するが、雅には何処か何も書かれていないカードが不良品ではない気がするように思っていた。
「まあ、要らないと思うなら捨てちゃうとか誰かにあげれば良いし、いると思うなら持ってれば良いんじゃないかな?」
「うん、分かった」
雅は返事をすると、何も書かれていないカードを大事そうにカードケースの中に入れた。
「それじゃ朝のHRが始まるから席に着こうか」
「うん」
昼休み・・・
「ユー君、お昼だよ!」
「はいはい、分かってるよ」
雅は悠真を誘い、二人で教室を出ていった。
「あ、いたいた。おーい、リュー君、サキちゃん!」
「おー、雅に悠真」
「今日も元気そうで何よりです」
二人は学校の屋上へと来ていた。そこには二人の男女が居た。男の方は烏丸流也(カラスマ リュウヤ)、女の方は喜島咲(キジマ サキ)。二人とも雅達の遊戯王仲間で、違うクラスだ。
「うん♪それでね、二人にちょっと見てもらいたい物があるんだけど……」
そう言って雅は先程のカードを二人に見せた。
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