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「お待たせ~♪」
「よう、遅いぜ二人とも」
「本当は私達も今着いた所ですけどね」
雅と悠真が昇降口に着くと、予想通り既に流也と咲は居た。
「あはは、ちょっとだけSTが長引いちゃってね」
「まあそんな事はよくあるから気にしないけどさ。そんじゃ早いとこカードショップに向かおうぜ!」
「うん♪」
待ちくたびれたかのように言う流也に、雅が返事をして一目散にカードショップへと走り出した。
「やれやれ・・・それじゃ僕達も向かおうか咲」
「はい」
悠真と咲も、二人を追うようにして走り出した。
「今日は何を買おうかな~♪」
「こらこら、昨日買ったばかりなのにまた買うの?」
「うっ、そうだった・・・」
カードショップへと向かう途中、談笑しながら雅達は歩いていた。するとそこへ、見るからに怪しい格好をした男が雅達の方へ歩み寄ってきた。
「君達、ちょっと良いか?」
「はい・・・何でしょう?」
怪しい男に声をかけられ、雅は少し警戒しながら返事をする。
「君達の中で、これを見た事がある、あるいはこれを持っている者はいるか?」
『それは・・・!?』
怪しい男が懐から取り出したのは、雅が持っているカードと全く同じ、何も書かれていないカードだった。
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