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「ふむ、知っているみたいだな。これを何処で見た?」
「ボクが持ってますけど・・・」
「そうか、そのカードは非常に危険だ。君が持っていてはいけない、私にくれないか?」
男は何も書かれていないカードを危険だと言い、雅から貰おうとする。しかし・・・
「・・・それは、出来ません」
「雅?危険なカードだったらさっさとそのおっさんに渡しゃ良いのに・・・」
雅は何を思ったのか男にカードを渡すのを拒んだ。
「何か・・・渡しちゃいけない・・・そんな気がする」
「ほう……?どうしても無理か?」
「無理です!」
しつこくカードを貰おうとする男に、雅は怒鳴りながら断った。
「そうか・・・なら仕方ないな」
「・・・?何を・・・」
男は雅がカードを渡してくれないと分かると、着ていたコートの中からデュエルディスクを取り出した。
「渡してくれないのであれば力ずくで奪い取るまで。さあ、君もデュエルディスクを出して貰おう」
「も、持ってないけど・・・」
雅は後退りしながらデュエルディスクがない事を言うと、男は予想していたのか、もう一つデュエルディスクを取り出して雅に渡した。
「それでやってもらう。逃がしはしない」
「くっ・・・」
(囲まれてる・・・)
雅が周りを見ると、そこには男と同じような格好をした者達が雅達を囲んでいた。
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