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「ん・・・んん・・・あれ、ここは・・・?」
「ありゃりゃ、起きるのが一足遅かったね」
「あ、かなちゃん先生・・・って事はここは病院?」
悠真達が帰ってすぐに、雅が目を覚ます。少しの間ここが何処なのか考えていたが、かなたを見て病院だと分かる。ちなみに雅とかなたは結構な仲良し。
「うん、そうだよ。雅ちゃんに何があったのかも聞いた」
「・・・あのカードは!?それとあの人達は!?」
「カードならちゃんとカードケースに入ってるよ。男達の方に関しては何処に行ったかは分からない」
「良かった・・・」
雅はカードがある事だけ分かると、安心した。
「・・・ねえ、雅ちゃん。そのカードが何なのか知りたい?」
「えっ・・・?」
突然そんな事を言い出すかなたに、雅はポカンとしながらかなたの方を見た。
「悠真君達には内緒にしてたんだけど・・・私もそのカード持ってるんだよ」
「えっ・・・えっ!?かなちゃん先生が何でそのカード・・・!」
かなたが懐から、雅と同じカードを取り出すと、雅はかなたの姿があの男と重なり合わさったように見えて混乱する。
「あー、大丈夫大丈夫。私は雅ちゃんとデュエルした男みたいに奪おうとしないから」
「あ、うん・・・」
かなたは優しい口調で雅にカードを奪おうとしない事を伝えると、雅は落ち着きを取り戻した。
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