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「で、もう一度聞くけどそのカードが何なのか知りたい?」
「・・・うん」
雅は多少考えながらも、首を縦に振った。
「うん、じゃあ簡単に教えるね。そのカードは普通のカードとは違って、封印を施されているカードなんだよ」
「封印?」
「まあ、つまり呪われたカードって感じかな?そのカードには特別な力があって、それを封じてるんだよ。何処の誰がそんな大それた事したかは分からないけどね」
かなたは淡々と話を進めていく。その一方で雅は何が何だか分からない様子だ。
「うーん、よく分からないけどその特別な力っていうのは分かる」
「まあ、実際その身に受けてるからね」
「じゃあ、何で封印は解かれたの?」
「お、なかなか鋭い質問するね。封印を解かれた理由については、封印を施す事になったもう一つの理由にあるんだ」
かなたは雅の質問に、待ってましたと言わんばかりの顔をしながら説明をする。
「もう一つの理由?」
「うん、このカードは七枚あってそれらが全て集まるとこの世界を創り替える事が出来ると言われる位の力があるらしいんだ」
「このカードにそんな力が・・・」
雅は自分が持っているそのカードをまじまじと見つめる。そこで雅は、ある事に気付いた。
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