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「知りたい!」
「うん、じゃあ教える前に一つ聞くよ?雅ちゃんは何でそのカードの封印を解きたいの?」
かなたはただで封印を解く方法は教えず、雅にカードの封印を解く理由を聞いた。
「・・・このカードの封印さえ解ければ、次にあの人が来ても太刀打ち出来るかなって思って」
「なるほど、純粋に相手と渡り合う力がほしいんだね」
「うん、それ以外の目的で使う意味はないよ」
雅はデュエル目的以外でのカードの使用はしないと、純粋な眼差しでかなたを見る。
「よろしい♪それじゃ教えてあげよう」
「ちょっと待って。かなちゃん先生は何で封印を解いたの?」
雅は自分だけ封印を解きたい理由を話されたのがしゃくに障ったのか、かなたにそう尋ねた。
「・・・そうだね、この時のため……かな?」
「この時の?」
「うん、私がこのカードを初めて手にした時にそう感じたんだ」
「うーん・・・」
雅は何やらかなたの言っている事が分からないようで、頭を押さえながら考えた。
「どうしたの?」
「かなちゃん先生がそのカードが封印されたカードだと知ったいきさつが分からないの」
「ああ、これね。実はこのカードが直接私に語りかけて来たんだよねー、嘘みたいだけど」
かなたは笑いながら雅の質問に答え、カードをまじまじと見た。
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