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「うん。何かね、声がしたんだ」
「声・・・?」
(まさか雅ちゃんもカードの・・・いやでも・・・)
かなたは雅にも自分と同じ事が起こるのは何かの偶然なのか、はたまた全て導かれた事なのかと考える。
「うん、デュエルを通して答えを導けって・・・答えって何の事?」
「それは私には分からないかな。多分封印を解く鍵の事だとは思うけれど」
「そっかぁ・・・」
雅はそう呟くと、カードを天井に向けてじっと見る。
「早くあなたの姿が見てみたいなぁ」
「そのためにはまずはゆっくり休んで怪我治さなきゃね」
「うん♪」
雅はかなたに笑顔で返事をすると、ベッドに横になった。
「お、寝る気になった?」
「うん、これ以上起きてたらかなちゃん先生が寝不足になっちゃうもん」
「私は一徹しても問題ないよん♪でもその気遣い有り難くちょうだいさせてもらうね、おやすみ~雅ちゃん♪」
「うん、おやすみかなちゃん先生♪」
かなたが病室から出ていくと、雅はそのまま目を閉じて眠りについた。
次の日、朝一で悠真達が病院にやってきた。そしてかなたに会うよりも先に、雅の病院へと向かった。
「雅、入るよ」
「んー・・・あ、おはようユー君、リュー君、サキちゃん♪」
悠真の声で雅が目覚め、三人に笑顔で挨拶をした。
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