謎のカード

22/24

97人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
「これ?雅ちゃんが持ってるカードと同じ類のカードだよん♪」 『えっ!?』 「ありゃ?雅ちゃんから話聞いてない?」 「話す前にかなちゃん先生が飛んできたんだよ・・・」 雅は呆れたようにそう言う。するとかなたは苦笑いをした。 「にゃははは・・・まあ、話す前にここ来ちゃったみたいだからついでに私から話すよん」 かなたはこほん、と咳ばらいをすると、雅に話した事を悠真達に話し始めた。 「・・・なるほど、だからあの男達もカードを・・・」 「そうみたいだね」 話を聞き終えた悠真達は、前日に襲ってきた男達の事を思い出す。 「で、雅さんは今カードの封印を解こうと・・・?」 「うん」 「だけど今やらせる訳にはいかないんだよね」 かなたがふと、そう呟くと雅がしょんぼりする。 「うぅー・・・」 「雅ちゃん、失敗するとさっきの私みたいになるよ?」 「えっ、かなちゃん先生封印解いたんじゃなかったの・・・?」 かなたは自分を失敗例に出すと、雅は不思議そうな顔をした。 「いやー、それがこいつはなかなか骨が折れる奴でさ。とんだ自分勝手な奴なんだよ」 「そ、そうなんだ・・・」 「だから日々扱えるように練習してるんだよん」 「実際にデュエルすれば出てくれるんじゃ?」 流也がふとそんな事を呟くと、かなたは目を輝かせながら流也を見た。
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加