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「これ?雅ちゃんが持ってるカードと同じ類のカードだよん♪」
『えっ!?』
「ありゃ?雅ちゃんから話聞いてない?」
「話す前にかなちゃん先生が飛んできたんだよ・・・」
雅は呆れたようにそう言う。するとかなたは苦笑いをした。
「にゃははは・・・まあ、話す前にここ来ちゃったみたいだからついでに私から話すよん」
かなたはこほん、と咳ばらいをすると、雅に話した事を悠真達に話し始めた。
「・・・なるほど、だからあの男達もカードを・・・」
「そうみたいだね」
話を聞き終えた悠真達は、前日に襲ってきた男達の事を思い出す。
「で、雅さんは今カードの封印を解こうと・・・?」
「うん」
「だけど今やらせる訳にはいかないんだよね」
かなたがふと、そう呟くと雅がしょんぼりする。
「うぅー・・・」
「雅ちゃん、失敗するとさっきの私みたいになるよ?」
「えっ、かなちゃん先生封印解いたんじゃなかったの・・・?」
かなたは自分を失敗例に出すと、雅は不思議そうな顔をした。
「いやー、それがこいつはなかなか骨が折れる奴でさ。とんだ自分勝手な奴なんだよ」
「そ、そうなんだ・・・」
「だから日々扱えるように練習してるんだよん」
「実際にデュエルすれば出てくれるんじゃ?」
流也がふとそんな事を呟くと、かなたは目を輝かせながら流也を見た。
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