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「そっか、その事をすっかり忘れてたよ!」
「じゃあかなちゃん先生、ボクとやろうよ♪」
雅はこれを待っていたと言わんばかりにそう笑顔で言う。これにはもちろん・・・
『ええ!?』
皆驚きを隠せなかった。
「駄目に決まってるじゃないか雅!まだ病み上がりでしょ!?」
「でも昨日みたいにまたいきなり来られても困るでしょ?」
必死に止めさせようとする悠真に、雅は冷静に言葉を返す。
「うっ・・・」
「だから、すぐにでもボクはこのカードの封印を解きたいんだ」
「はあ・・・しょうがないなぁ。それじゃ・・・!?」
かなたも折れたようで、雅とデュエルする事を承諾しようとした時だった。かなたがいち早く気配に気付いた。
「見付けたぞ・・・」
『なっ!?』
(あれ?昨日ボクがデュエルした人と雰囲気が違う・・・)
かなたが振り向いた先には昨日と同じマントを羽織った男がいた。皆は驚いていたが、雅だけは人物が違うとすぐに分かった。
「君が封印されたカードを持っている子か」
「そうだけど・・・あなたは一体?」
「私か?私は・・・昨日君とデュエルした男の仲間だ」
「じゃあ・・・ボクのこのカードを狙いにきたんだね」
雅は男に対して睨み、カードを後ろに隠す。
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