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「そしてさらに、ボクはガスタの巫女 ウィンダを攻撃表示で召喚!」
「雅は一体何を・・・?」
流也がそう呟くと、悠真達三人は雅が何をしようとしているのかと首を傾げる。しかし、かなたには雅が何をするのか分かっていた。
(どうやら聴こえたみたいだね、雅ちゃん)
「行くよ・・・レベル6のガスタの賢者 ウィンダールとレベル2のガスタの巫女 ウィンダにレベル2のガスタ・スクイレルをチューニング!」
『レベル10!?』
雅のシンクロ召喚の合計レベルに、ルーカスはおろか、悠真達三人までもが驚いていた。
「集いし風の願いが、光速を駆ける龍を呼ぶ架け橋となる!光差す道となれ!」
雅が封印されたカードを掲げると、封印されたカードがそれに応えるかのように光った。
「今ここに光来せよ、全てを凪払う光速を駆ける龍よ……」
「な、何だ……!?急に風が・・・まるで雅を中心に渦巻いているような・・・」
「これが雅さんの持つ封印されたカードの力……?」
悠真達が今起きている現象に戸惑いつつも、雅のカードの本来の力ではないかと解釈をする。
「まさか・・・このタイミングで封印を解くとは・・・!」
ルーカスは雅がカードの封印を解いた事により、少なからず焦りを見せる。
「行くよ、これが・・・ボクをマスターとして選んでくれたカードだよ!」
雅がカードをデュエルディスクに置くと、カードが雅に囁きかけた。
(さあ、高らかに私の名前をお呼び下さい、新しいマスター。我が名は……)
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