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「断言は出来ない。でも、今のところ異常無しだから問題ないよん」
「そうか、それは良かった」
「ああ、そういえばペット達は?」
かなたが周りを見渡しそう言うと、ウィンダールは苦笑しながら答える。
「あいつらはペットという訳ではないのだが・・・今は皆して寝ているよ」
「ふんふん、じゃあリーズ達が居ないのはその子守りみたいな感じかな?」
「そう捉えてもらって構わない・・・ウィンダ」
「はい?」
ウィンダールは視線をかなたから離し、ウィンダに向けながら話しかけた。
「雅のベッドに潜り込んで寝ようとするな・・・見分けがつかん」
ウィンダールはウィンダにそう言うと、ウィンダが苦笑しながらベッドから出てくる。ちなみに雅とウィンダは容姿が非常に似ている。
「あ、あははは・・・ちょっと眠たくなっちゃったからつい」
「にしても本当に良く似てるよね。ペアルックにしたらどっちがどっちか分からないや」
かなたは二人を見比べてそう言う。するとウィンダはこう返した。
「わ、私の方が雅ちゃんより身長大きいよ!」
「本当かしらね?」
カームはウィンダをからかうようにウィンダの頭に手を乗せポンポンした。
「本当だよ!多分・・・」
「あ、自信ないんだ・・・」
カムイはウィンダの多分という言葉を聞き逃さず、すぐにそうツッコミを入れた。
「まあそれより、いい加減雅ちゃんにも見えるようになった?」
「いや、それがまだ我々は見えていないみたいだ」
雅はどうやら精霊のカードの持ち主でありながらウィンダ達精霊の姿をかなたみたいには認識を出来ないようだ。
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