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「さてと、それじゃ私は診察室に戻るよん。しっかり寝なよー」
「はーい」
かなたはしっかり寝るように雅に忠告した後、診察室へと戻っていった。
「とは言っても眠たくないんだけどなぁ……」
「駄目だよ雅ちゃん。先生の言う事は聞いておかないと・・・ふあぁ」
「ウィンダが眠たいだけなんじゃないの・・・?」
眠たそうに言うウィンダに、雅はそう思い呟く。
「うーん・・・そうかも」
「ほらウィンダ。おいで♪」
「ん・・・おやすみー」
雅がベッドの隅によりウィンダを呼ぶと、ウィンダはすぐさま横になり眠りについた。
「おやすみ」
「すー……♪」
(何かウィンダを見てたらボクまで眠くなっちゃったな……)
笑顔で眠っているウィンダを見て、雅も眠気に襲われ、そのままウィンダと向かい合うようにして眠りについた。次に目を覚ましたのは、翌日だった。
「雅、起きて」
「ん、んー・・・あ、ユー君……ってあれ!?今何時!?」
「今?午前九時だけど……」
「……寝過ぎたー!?ウィンダ、起きて!」
雅が目を覚ますと、そこには悠真、流也、咲の三人が居た。雅は悠真に時間を聞き、慌ててウィンダを起こす。すると、ウィンダが見えない悠真達は、首を傾げた。
「どうしたの?雅」
(あ、そっかユー君達にはウィンダが見えないんだ……)
「えっと……信じられるかどうかは分からないけど……」
雅はウィンダ達精霊の事、ウィンダが見えるようになった事を悠真達に説明した。
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