カードの精霊

10/14

97人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
「さてと、それじゃ私は診察室に戻るよん。しっかり寝なよー」 「はーい」 かなたはしっかり寝るように雅に忠告した後、診察室へと戻っていった。 「とは言っても眠たくないんだけどなぁ……」 「駄目だよ雅ちゃん。先生の言う事は聞いておかないと・・・ふあぁ」 「ウィンダが眠たいだけなんじゃないの・・・?」 眠たそうに言うウィンダに、雅はそう思い呟く。 「うーん・・・そうかも」 「ほらウィンダ。おいで♪」 「ん・・・おやすみー」 雅がベッドの隅によりウィンダを呼ぶと、ウィンダはすぐさま横になり眠りについた。 「おやすみ」 「すー……♪」 (何かウィンダを見てたらボクまで眠くなっちゃったな……) 笑顔で眠っているウィンダを見て、雅も眠気に襲われ、そのままウィンダと向かい合うようにして眠りについた。次に目を覚ましたのは、翌日だった。 「雅、起きて」 「ん、んー・・・あ、ユー君……ってあれ!?今何時!?」 「今?午前九時だけど……」 「……寝過ぎたー!?ウィンダ、起きて!」 雅が目を覚ますと、そこには悠真、流也、咲の三人が居た。雅は悠真に時間を聞き、慌ててウィンダを起こす。すると、ウィンダが見えない悠真達は、首を傾げた。 「どうしたの?雅」 (あ、そっかユー君達にはウィンダが見えないんだ……) 「えっと……信じられるかどうかは分からないけど……」 雅はウィンダ達精霊の事、ウィンダが見えるようになった事を悠真達に説明した。
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加