カードの精霊

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「はー、なるほどな。でもさ、それなら俺達に見えてもおかしくねえか?」 「何で?」 話を聞いた後の流也の一言に、悠真が尋ねる。 「だって俺達だって封印されたカードの姿を見てんじゃねえか。それも三体も」 「いんや、あれはあくまでソリッドビジョン。精霊の姿じゃないよん」 流也の考えを真っ向から否定するかのように、かなたが部屋に入ってきてそう言った。 「ええー、でも姿見てりゃ良いんじゃねえんすか?」 「簡単に言っちゃえば直に見たか媒体を介して見たかの違いなんだよ」 「ああ、アイドルを生で見るような感じですね」 かなたの例えを、咲が簡単な例え方にして言い直すと、流也は納得したようにこう言った。 「マジか・・・ならしゃあねえか」 「意外と潔いよね流也君」 「それより雅、そこに居る・・・はずのウィンダは何をしてるの?」 「ウィンダはー・・・」 雅は悠真に言われウィンダの様子を見る。ウィンダは皆が話しているというのに、ぐっすりと眠っている。すると咲が突然、 「・・・雅さんの隣でぐっすり眠っていますね」 と言い、皆を驚かす一言を呟いた。 『えっ!?』 「あ、えと・・・」 (マスター、あの人から封印されたカードの気配がします) 「サキちゃん、もしかして封印されたカード持ってるの?それも封印を解いた状態で」 ザ・スピード・オブ・ライトドラゴンの言葉を聞き、雅は咲に問いただす。
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