海を統べる龍

13/13

97人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
「大切な家族なんだ、お出迎えをするのは当たり前だろう?」 「そうそう♪せっかく見えるようになったんだから尚更ね♪」 「皆・・・ありがとう♪」 ガスタの皆に家族と言ってもらえたのが嬉しかったのか、雅は涙を目に溜めながら感謝した。 「わわ、泣かないで雅ちゃん」 「ごめん、嬉しくてつい・・・」 「今日からはもう一人ぼっちと思わなくて良いのよ雅ちゃん」 「うん・・・何かカームってお姉ちゃんって感じがする」 「そ、そう?」 「そう♪だからお姉ちゃんって呼んでも良い?」 雅はカームの性格と物静かな態度から、姉のような人みたいだと、そう言いカームをお姉ちゃん呼ばわりする。 「私で良ければお姉ちゃんになってあげるわ雅ちゃん♪」 「やったぁ♪」 「マスター、お腹空いたよー」 「今作るから待っててねカムイ」 「あ、私手伝うよ雅ちゃん」 「あ、物触れたりするんだ」 雅はウィンダと一緒にご飯の準備をし、ウィンダ達が物を触れる事を初めて知る。その後、ご飯を食べた雅達は、夜遅くまで家族団欒安らかな時を過ごした。
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加