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「・・・本当に見分けが付かなくなるから出来れば止めて頂きたい」
「えー、いいじゃんお父さん。雅ちゃんはご両親居ないんだよ?」
「むぅ・・・まあ、良いか」
「えへへー♪あ、いただきます」
「急いで食べると喉に詰まるぞ」
バタバタしている雅に、まるで本当の父親かのような言動をするウィンダール。それをたまたま聴いたカームは扉の影で必死に笑いを堪えていた。
「ユー君おっはよー♪」
「おはよう雅。朝から元気だね」
「元気だよー♪ねえねえ、今日は放課後どうしようか?」
「学校始まる前からその話する・・・?」
悠真は放課後の事しか考えてない雅に、呆れたような顔をする。
「あ、雅さん、悠真さんおはようございます」
「サキちゃんおはよう♪」
「おはよう咲」
「・・・雅さん、家族全員で登校ですか?」
「えっ?・・・あれ!?」
咲に言われ、雅が周りを見ると、そこにはガスタの面々が居た。先程まで姿を見せていなかったカムイ、リーズ、ムストの姿もあった。
「あははー、マスターが気になって着いてきちゃった」
「私とリーズはお初にお目にかかるな」
「リーズとムストだー!・・・お姉ちゃんとおじいちゃん・・・」
雅はリーズとムストの第一印象をぼそりと呟く。
「私はそう呼んでもらってかまわないよ雅」
「お姉ちゃんか・・・悪くはないかな」
「じゃあ決まり!」
「とりあえず学校に行かない?遅刻するよ」
「そうだね、じゃあ皆行こう!」
雅が勝手に場を仕切り、走り出すと皆も雅の後を追うように走り出した。
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