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「まあねー♪それにしても家出てからどれ位だっけ?」
「家出!?」
「う、うん・・・」
「意外とアクティブな子だったのね・・・」
雅とかなたはウィンのそのアクティブな性格に、心底驚いていた。
「あははは・・・」
「お父さんも心配してるよー?一回顔見せたら?」
「うん」
「よーし、じゃあ・・・お父さん召喚!」
「その召喚の仕方は勘弁してくれ・・・」
雅に召喚されたウィンダールは、何処か恥ずかしそうな顔をしていた。
「久しぶりお父さん♪」
「おお・・・おお!ウィンじゃないか!」
「ちょ、お父さん近い近い・・・」
「・・・お父さんってもしかしてウィンちゃんに激甘?」
「そうなんだよねー」
ウィンを見た途端に雰囲気が変わったウィンダールに、雅は唖然としつつ少し引いていた。
「急に居なくなるから心配したぞ。しっかり食べてるか?」
「安心してお父さん。しっかり食べてるから♪それに今日からはまた一緒だよ」
「何?」
「ボクがウィンちゃん拾いました♪」
「そうか・・・流石は我々の主だ!」
(お父さんのテンションが・・・)
ウィンダはテンションの高いウィンダールを見て心底うざがっている。
「えへへー♪さて、デッキ作らなきゃ」
「私も手伝うー♪」
「ボクもー♪」
「・・・娘が三人になった気分だ」
「・・・クスクス」
雅達がデッキを作っている姿を見て頬が緩むウィンダール。それをたまたま見たかなたが小さく笑った。
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