第一夜

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「帰りたいのは帰りたいのですが……廊下が真っ暗で帰れないんです」 「あぁそんなことか」 ダリスが呟くと落ちていた、恐らく自分のであろう大剣をひろい肩に担ぐようにもつと。ついてこい。っと一言話し部屋から出た。 先ほどの光る剣の光が薄れた薄暗い廊下、何も言わずにリコがついていっていると急にダリスは立ち止まり、指をパチッ、っとならした。 すると、ダリスを中心に廊下の壁に設置された蝋燭立てに順番に火が着き薄暗い廊下を明るく照らした。 「これで見えるだろ」 「え!?……あ、はい」
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