第一夜

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遺跡に入ると、ひんやりした空気が少女の体を包み込み。先程までいた森とは全く別の場所のようにも感じた。 「少し肌寒いですね……それに、薄暗くて不気味です」 少女は壁に手をつきながら恐る恐る進み、入り口の明かりが見える直線上。つまり曲がり角があるところまで進むことにしたが。 「きゃあ!!」 気付いた時は既に遅かった。 躓いて転ばないようにしっかり壁に手をついていたのが仇となり、隠し扉が作動し、少女は反対側の階段を転がり落ちてしまった。 「……っつ……痛いです……かなり……」 痛みに耐えながらもとりあえず立ち上がったが、真っ暗なため自分がどこから落ちてきたか全く検討もつかない。
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