第一夜

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「え……なっ……!」 少女の目に飛び込んできた光景は、深々と突き刺さった剣を握りしめ、抜く間も無く力尽きた血塗れの青年だった。 金色の光は、青年に突き刺さった剣が放っていたものだったのだ。 「た、大変です!今すぐ助けますから!」 既に力尽きているのにもかかわらず、少女は一心不乱に突き刺さった剣を握りしめた。 先ほどの扉同様、少女の手も光に包まれたが、そんなことに見向きもせず、ただただ力一杯剣を引き抜いた。 剣を引き抜くと、青年はズルズルと壁からずり落ち。壁にもたれ掛かった状態で止まった。
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