第一夜

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引き抜いた剣を手放し、一目散に青年に近付いた少女は。両手を青年の傷口にあて、力を込めた。 「お願い……効いて……!」 すると、少女の手は淡い銀色の光を放ち。みるみる青年の傷口を塞いだのだ。 少女が使ったのは、普通なら有り得ない治癒の力。何故使えるかは少女にも分からないが、昔家の窓にぶつかり瀕死になった小鳥を、この不思議な力で治したため。この青年にも使えまいかと思い試してみたのだが。
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