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どうやら俺は変態らしい。
六月八日。
自分が変態だという事を確認してしまった最悪な日。
ベッドに腰掛けながら、なんとなく買ってきた心理占いの本をよんでいると、変態度診断というのがあった。
興味が湧いたのでそれをやってみた所、なんと十個中九個当てはまってしまうという快挙に出くわす。
いやでもこれおかしい。
なんだよ、唯一当てはまらなかったのが、あなたは女ですか?という選択肢だけだったというのはどうでもいいのだ。
他の問題がおかしすぎる。なんだよ童貞とか彼女いない歴と年齢は一緒ですかとか。喧嘩売ってんのか。
ジェットミサイルで迎え撃ってやるよ。
「大輔、これどう思う!?」
「とりあえず帰れ」
「これどう思うよ!!」
「か・え・れ」
「……泣くぞ?」
なんだか大輔が冷たい。
俺はその原因がなんなのかを確認するため、床に寝転がったまま縄で縛られている大輔を観察する。
ふむ、普通という普通を全て知り尽くしたような容姿をしている意外、特筆すべきことはない。
キングオブフツメンという称号は彼に与えるのが一番だ。
原因が思い浮かばなかったので、俺は首を傾げながらグルグル巻きにされている大輔に訊ねる。
「なんでそんなに怒ってるんだよ」
「お前が俺をこんな風にしたからだろ!!」
「ワターシニホンゴワカリマース」
「分かるのかよ!だったらさっさと外せ!」
「面白いジョーク言うアルね」
「冗談じゃねぇよ!」
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