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「なぁ、村田」
「え、ええ?なに?」
「・・・。俺と付き合ってくれませんか!?」
「えぇ・・・。え~と・・・。」
はぁ、言ってやったぜ!人生で初めての告白だ。怖いな、やばい、凄い緊張する。さぁ、どうだ。
「・・・。ごめん。無理。」
「だ、だよな」
やっぱりか・・・。何を期待してたんだ俺?はぁ、分かってたけどさ。でも、やっぱり何か辛いね。
初めての失恋です。
「ねぇ、理由聞きたい?」
「ん?あぁ、聞かせてくれ」
「わかった。まず、顔が微妙なんだよね。それと、運動もそこまで凄くできるわけじゃないじゃん。まぁ、つまり、あんたは、中途半端なんだよね!」
な、なんだこいつ。こんなに素直にべらべらと、逆に清々しい。
清々しくて、涙が出てきたぜ。
「え?何?泣いてんの?止めてよ~、困るじゃんか」
「ご、ごめん」
「そんなに、落ち込むなって、はははっ。」
っく、なんで笑ってんだこいつ。くっそ、こんな奴を俺は、好きだったのか・・・。くっそ!くっそ!
「おっと、そろそろ私行くね。あ!イケメンの弟さんは、彼女いるの?」
「あ、あぁ、いるよ」
「やっぱりね~、残念」
そう、言って、村田はコンビニを出て行った。
くっそ!結局みんなアイツの方がいいんだよな。雄太のほうが・・・。
もう、帰ろう。そうして、俺は何も買わずコンビニを出たのだった。
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