第一章

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「なぁ、村田」 「え、ええ?なに?」 「・・・。俺と付き合ってくれませんか!?」 「えぇ・・・。え~と・・・。」 はぁ、言ってやったぜ!人生で初めての告白だ。怖いな、やばい、凄い緊張する。さぁ、どうだ。 「・・・。ごめん。無理。」 「だ、だよな」 やっぱりか・・・。何を期待してたんだ俺?はぁ、分かってたけどさ。でも、やっぱり何か辛いね。 初めての失恋です。 「ねぇ、理由聞きたい?」 「ん?あぁ、聞かせてくれ」 「わかった。まず、顔が微妙なんだよね。それと、運動もそこまで凄くできるわけじゃないじゃん。まぁ、つまり、あんたは、中途半端なんだよね!」 な、なんだこいつ。こんなに素直にべらべらと、逆に清々しい。 清々しくて、涙が出てきたぜ。 「え?何?泣いてんの?止めてよ~、困るじゃんか」 「ご、ごめん」 「そんなに、落ち込むなって、はははっ。」 っく、なんで笑ってんだこいつ。くっそ、こんな奴を俺は、好きだったのか・・・。くっそ!くっそ! 「おっと、そろそろ私行くね。あ!イケメンの弟さんは、彼女いるの?」 「あ、あぁ、いるよ」 「やっぱりね~、残念」 そう、言って、村田はコンビニを出て行った。 くっそ!結局みんなアイツの方がいいんだよな。雄太のほうが・・・。 もう、帰ろう。そうして、俺は何も買わずコンビニを出たのだった。
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