あの日から今日まで

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家も近かった為 お互い仕事が終わると 遅くなった方が 早く終わった方の家に行ってた。 どうしても みっくんの方が仕事が終わるのが遅く ほとんど みっくんが家に来てた みっくんの為に掃除をして お風呂を用意 ご飯を作り 一緒に食べる。 夜中まで私とDVDを見て 私が寝たら こっそりと鍵を持ち 外から鍵を掛けてドアポストから鍵を落としこむ。 また眠れない夜は夜中にドライブに行ったり マックやモスで ドライブスルーをして 夜明けの日の出を見に行ったり、 それはそれは楽しかった。 これまで何人かの人と付き合って来たけど 結婚なんて考えて無かった。 今が楽しければ良かった。 その人と別れたらまた次の人と付き合えばいいし 彼氏がいなくても それなりに楽しい毎日を過ごせてた。 女の適齢期は とうに過ぎてたし ある程度の年齢まで行って独身だったら カナダやスイスと 平和な国に旅に出ようかな…なんて人生軽く考えてた。 でも そんな私が みっくんとなら結婚してもいいかな…と思い出したのは ちょうど夏に入ったばかりの頃だった。 付き合って まだ僅かしか経ってないのに この人と結婚して子供が出来たら なんて名前を着けようかな… やっぱり子供が出来たら 私は みっくんから「お母さん」とか「ママ」とか呼ばれて「更莎」と言う名前は呼んでもらえないんだろか… と思ったりと 未来像が浮かんで来たりし出した。 「もぅ、面倒だから…」 精一杯の照れ隠しでの意思表示だった。 合鍵を作り 自室のマンションの鍵と買ったばかりの車の鍵も渡した。 その日まで半同棲をしていた私たちは この日を境に正式に同棲するようになった。 、
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