独り

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頭がぼーっとしたまま 家に帰り着いた。 いつもなら夕方には庭から部屋の中に入れる犬達が 少しハブテて こちらを見てる。 怒ってる…? そりゃそうだろう… 朝 五時だ…外は明るくなりつつある。 『ゴメンね…』 愛犬サラの頭を撫で ご飯をあげた。 サラは分かっているのか それとも、ふてくされてるのか 大きな溜め息をつき ご飯は食べずに また 伏せの体制で寝てしまった。 『オウチに入ろうか?』 そう言って 鎖を外すと 『えっ!?オウチに入れてくれるの?マジで?』 ってな感じで舌を出し尻尾をフリフリしながら 私の周りをクルリと回りを さっさと玄関に向かった。
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