Chapter1-出逢い-

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-優介side- 「スゲー、雨だな……」 まだ時間に余裕があったので、俺は雨宿りすることにした。 (今日は、災難が起こらないといいが……) そう思った矢先、 「あ、あのぅ、か、傘、貸して下さい!」 同じ制服を着た女の子が話しかけてきた。 「へっ?」 俺にとっては、災難どころか、嬉しかったのだが……。 (この人は、何を言っている?) 「いや、だから、傘貸して下さい!」 いやいや、そんなスマイル全開の顔で言われても……。 かわい……ウォッホン! 「いや、言ってる意味が分からな……「貸してくれますよね?」」 (怖い……目が一切笑ってない……) 「貸してくれますよね?」 「……はい……」 ガクッ……負けたっ……! 俺は悟った。今年の災難はこれだと……。
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