126人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
「いろんな世界をまわって正義も悪もぶっ潰してーな」
炎とか雷とかを操って、正義も悪もまとめて破壊したい。
それが、"チート・スギル"の子供の頃からの夢――。
「とりあえず、全て壊して無にしてやればオールOKな気がする」
ペラペラとオリジナルの妄想(厨ニ)ノートをめくり、チートはにやける。
――このノートに書き連ねた力があれば、正義だろうと悪であろうと叩き潰せるんだけどねぇ
シャーペンで、浮かんだ能力を次々と書き連ねていきチートは独りで笑う。
時は夜中、自分の学習机にあるスタンドの光だけがこの部屋の唯一の光源。
カーテンは締め切られ、部屋のドアにも鍵がかかっている。
「俺ってば最強すぎじゃね? くくく……いやぁ流石は俺って感じだな」
次々と頭に浮かぶ妄想(厨ニ能力)をノートに残し、気持ち悪い笑みをたたえるチート。
最初のコメントを投稿しよう!